左官アートってなに?
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左官アートとは
左官職人のもつ高い技術力のもと制作された芸術性の高い施工が、その芸術性の高さからアートとして注目されることで「左官アート」と呼ばれ、取り上げられています。
塗壁にコテを用いて描かれた造形や装飾は今に始まったことでなく、日本の伝統建築物で多く用いられてきました。こうした技術が脈々と受け継がれ、磨かれることで唯一無二のアートとして昨今高い評価を受けるにいたっています。
左官アートの特徴
自然由来の素材を使って施される緻密な造形が左官アートの特徴です。
職人が研鑽を重ね長年培って技術をもとに作られる造形はまさに芸術作品で、その繊細さや美しさは世界でも類をみない日本の伝統左官における高い技術力の象徴となっています。
手作業で期間をかけて制作されるため、高級ホテルやマンションのエントランス等に用いられることも多く、現在は建築と芸術が融合した一つの作品として存在しています。
左官アートの歴史
左官の技術を用いて作られた作品は日本の有名建築物の随所で見られます。
例えば、白鷺城と呼ばれその佇まいの美しさで世界的にも有名な「姫路城」にもおいても、左官壁のひとつである漆喰が施されています。
こうした城だけでなく、茶室や蔵といった日本建築にも左官アートが残されており、日本の伝統的な建築物とともに現代まで受け継がれてきました。
土蔵や神社、仏閣において江戸末期から明治にかけて装飾としてみられ、昨今では、NHK連続ドラマ「真田丸」の題字を左官技能士である挟土秀平氏が手掛けたことで、左官アートの存在が広く一般にも認知が広がっています。
左官アートの作品
挟土秀平氏作「真田丸」題字
NHK大河ドラマ「真田丸」の題字は多くの人が目にしたことがあるのではないでしょうか。
この作品は左官職人・挟土秀平氏が作成したもので、字から受ける力強さや書体の繊細さは、まさに「芸術」といえるでしょう。
東京駅丸の内駅舎
利用したことがある方もたくさんいらっしゃると思います。この東京駅の「丸の内駅舎」も実は左官の技術が活かされています。
日本左官業組合連合会にて解説がなされているので是非HPをご覧ください。
皇居外苑旧江戸城桜田門
歴史を学ぶ中で一度は耳にしたことがあるであろう「桜田門」も漆喰塗りを施されており、外壁はモルタル下地に漆喰塗りが施されています。
まとめ
今回は左官の技術を用いて作られた「左官アート」の世界について解説をしてきました。職人の技によってなされる表現はまさに芸術で見る人を圧倒するものがありますね。
こうした文化がより多くの人に認知され、左官について知るきっかけとなってくれると大変嬉しく思います。